安定同位体を用いた流域土砂・栄養塩動態および流出抑制方法の体系的定量化
Project/Area Number |
18780181
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Irrigation, drainage and rural engineering/Rural planning
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Research Institution | Utsunomiya University (2007) Tokyo Institute of Technology (2006) |
Principal Investigator |
大澤 和敏 Utsunomiya University, 農学部, 准教授 (30376941)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 農業工学 / 水質汚濁・土壌汚染防止・浄化 / 環境調和型農林水産 / 水圏現象 |
Research Abstract |
本年度は上記目的の(b)〜(d)の項目について実施した. (b)安定同位体を用いた流域における水・土砂・栄養塩動態の検討:前年度と同様の土壌試料採取および分析を実施し,信頼性の高いデータを蓄積した.また,地下水の窒素成分の安定同位体比を計測し,起源推定を行った. (c)赤土流出抑制対策の一元的・体系的・定量的評価のためのデータベースの構築:農地における対策の事例を取りまとめ,各対策に適した農地の規模,傾斜,栽培作物,営農方法,そして施策コストについて考察した.また,赤土流出の発生後の対策である沈砂池による赤土流出軽減効果を取りまとめ,最適な沈砂池の規模や流域内での配置方法を検討した.それとともに,沿岸域における土砂の堆積量やサンゴなどの指標生物の分布データを用いて,流域における土砂の流出許容量を見積もり,必要となる対策方法および対策箇所の選定を行った. (d)流域一貫土砂管理のための流域土砂動態シミュレータの開発:これまでの,研究の成果を総合的に活用し,流域全体での種々の対策の複合的効果を算定可能な,流域土砂動態シミュレータとしてモデルを開発した.その結果,サンゴなどの水界生物の負荷に対する許容限界値を目標値として,GIS化した流域基礎データを開発した予測モデルへ入力することによって,流域内における対策箇所の優先順位の選定やその場所の特性が与えられた場合の最も適切な対策の組み合わせなどの合理的判断が可能となった.
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)