反芻動物の糖代謝調節におけるGLP-1とグレリンの正味作用量と周産期における意義
Project/Area Number |
18780202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Zootechnical science/Grassland science
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
杉野 利久 Hiroshima University, 大学院・生物圏科学研究科, 助教 (90363035)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 反芻動物 / GLP-1 / インスリン / 肝臓 / ネットフラックス / グレリン / 糖代謝 / 正味流量 / 消化管ホルモン / ウシ |
Research Abstract |
消化管ホルモンであるGLP-1は小腸から分泌されインスリン分泌促進作用を有する。GLP-1は,インスリンを介して間接的に糖代謝を調節していると考えられていたが,近年,直接的な糖代謝調節作用を有していることがinvitro実験系において明らかになってきた。本年度は,反鯛動物の糖代謝調節に重要な器官である肝臓に焦点をあて,動脈差法によるnet flux,薬物代謝学的手法であるfirst pass effect(初回通過効果)を用いて,糖代謝に及ぼすGLP-1の正味作用量について検討し,以下の結果を得た。 1. DEIは粗タンパク摂取量と正の相関を示す傾向にあった(r=0.35)。 2.肝門脈および肝静脈の血流量はDEIと正の相関があった。 3.GLP-1は,DEIの増加に伴い門脈系内臓組織および総内臓組織からの放出量および肝臓での取込量が増加した。 4.インスリンは,DEIの増加に伴い門脈系内臓組織および総内臓組織からの放出量が増加したが, 肝臓での取込量は変化しなかった。 以上より,エネルギー摂取量の変化に対する肝臓での反応はGLP-1とインスリンで異なることが示された。 GLP-1の末梢血中濃度は,栄養状態と正の相関を示すことが一般的に知られており,このことは,本研究結果と一致するものであった。しかし,同様の作用を有するイシスリンとGLP-1の肝臓での取込量が負の相関関係を示したことから,GLP-1はインスリンが不足した際の代替として作用している可能性が考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)