ブタ卵成熟過程におけるヒアルロン酸-CD44のCx43調節機構の解析
Project/Area Number |
18780209
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied animal science
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
横尾 正樹 Tohoku University, 先進医工学研究機構, 助教 (10396541)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
|
Keywords | ブタ / 卵成熟 / 卵丘膨化 / ヒアルロン酸 / ギャップ結合 / ギャップジャンクション / CD44 / Cx43 / 卵子 |
Research Abstract |
申請者によるこれまでの研究から,ブタ卵成熟過程において卵丘膨化時の分泌されるヒアルロン酸が卵成熟誘起に重要な役割を果たしていること,さらにその作用が卵丘細胞で発現するヒアルロン酸受容体(CD44)を介して機能していることを明らかにしている。本研究では,ブタ卵成熟誘起機構におけるヒアルロン酸-CD44作用について解析し,以下のような減数分裂再開における一連の作用機序を明らかにした。 卵丘膨化に伴うヒアルロン酸-CD44作用が,卵丘細胞にLHレセプターを発現させる。(ヒアルロン酸-CD44作用がなければ,LHレセプターが発現しない) LHの作用によってコネキシン43のチロシンリン酸化が誘導され,卵丘細胞-卵子複合体におけるギャップ結合を閉鎖させる。 卵丘細胞から卵子へのcAMP流入が阻害され,卵子内cAMP濃度低下に伴いMPFが活性化される。 その結果,卵子の減数分裂が再開される。 これらの研究成果は,より高品質なブタ成熟卵子を安定的に供給できる培養システムの開発に向け,重要な知見である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(9 results)