Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Research Abstract |
本年度実施研究において、血液脳関門におけるP-gpの輸送活性のin ivtro輸送実験データを用いた再構築理論を確立した。P-gpタンパク質の発現量情報は輸送活性に重要な因子である。昨年度、本研究補助金交付課題の中で質量分析計を用いたP-gpタンパク質の絶対定量法を開発し、マウス血液脳関門におけるP-gpタンパク質発現量を明らかにした。本研究ではin vitro輸送実験に、LLC-PK1細胞およびmouse P-gp発現LLC-PK1細胞を用いて、P-gp基質である6化合物の経細胞輸送を測定し、flux ratioを算出した。次式を用いてmouseのK_<p brain>ratioを予測した。K_<pbrain>ratio=1+[(fluxratio_<mdrla LLC PK1>/fluxratio_<LLC-PK1>)-1] x P-gp amount_<mouseBBB>/P-gp amount_<culture cello>また、各基質の定速静注投与から脳内対血漿中濃度比(K_<p brain>)を求め、Mdrla/b knockoutとwild mouseの比(K_<p brain>ratio)を計測した。その結果、quinidine, loperamide, digoxin, dexamethasone, vinblastine, cimetidineの予測K_<pbrain>ratioはそれぞれ31,23,17,11,12,3.6であり、in vivo実測値の39,31,20,8.8,8.0,1.4と高い相関が得られた。in vivoにおけるタンパク質発現量とin vitroで測定したP-gp 1molあたりの薬物輸送活性を統合し、脳毛細血管におけるP-gp輸送活性をin silicoで再構築可能であることが実証された。本手法はトランスポーター機能研究の発展に寄与する。
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