減数分裂期特異的な染色体ダイナミクスに関与する新規分子の同定
Project/Area Number |
18790153
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General anatomy (including Histology/Embryology)
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
向後 寛 Fujita Health University, 総合医科学研究所, 助教 (20282387)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 減数分裂 / 染色体動態 / 対合 / シナプトネマ複合体 / リン酸化 / HORMAドメイン / ノックアウトマウス / 不妊 / 免疫組織化学 / 細胞内局在 / 精母細胞 |
Research Abstract |
哺乳類の減数分裂時の染色体動態に関与する新規分子の候補として同定した、酵母の減数分裂に必須なHopl遺伝子の哺乳類ホモログと考えられる2つの機能未知遺伝子(マウスHORMAD1、HORMAD2)についてノックアウトマウスを作製し機能解析を行った。HORMAD1ノックアウトマウスは雌雄ともに不妊であり、HORMAD1遺伝子は減数分裂に必須であることが明らかになった(未発表)。この成果は哺乳類の減数分裂における相同染色体同士の検索・対合の分子メカニズムや対合チェックポイントの分子機構を解明する上で非常に重要な知見であり、HORMAD1の詳細な分子機能を明らかにすることが今後の課題である。HORMAD2についてはまだ結果が得られていない。またHORMAD1、HORMAD2ともにリン酸化タンパク質であり、特にHORMAD1はリン酸化状態と相関して核内での局在が変化することを明らかにした。この結果からHORMAD1の機能においてリン酸化修飾が重要な役割を持つと推測され、その機能的意義を明らかにするためリン酸化部位の同定に着手した。また酵母Hoplからの類推として、哺乳類HORMAD1も他の分子と複合体を形成して機能すると考えられるため、酵母ツーハイブリッド法によりHORMAD1と結合する分子の検索を行い、いくつかの候補遺伝子を同定することができた。HORMAD1を含む分子複合体の同定は、相同染色体同士の検索・対合の過程の分子機構の解明につながる重要な知見となるため今後さらに解析を進めていく必要がある。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)