哺乳類概日リズム制御機構における視交叉上核の領域特異性の解明
Project/Area Number |
18790173
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental physiology (including Physical medicine and Nutritional physiology)
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
足立 明人 Saitama University, 理工学研究科, 准教授 (20351588)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 概日リズム / 分子制御機構 / 視交叉上核 / RNA干渉法 / 領域特異的 / Id2 / 遺伝子改変動物 / C6細胞株 / 時計遺伝子 / 恒明条件 |
Research Abstract |
哺乳類概日リズム制御機構における視交叉上核の領域特異性の解明のため、まず、体内時計の中枢である視交叉上核と末梢器官の一つである肝臓の両方で遺伝子発現に概日リズムが見られる遺伝子の機能解析を行った。その一つであるId2のノックアウトマウスを用いた実験の結果、Id2^<-/->マウスの恒明条件での行動量の減少はId2が時計遺伝子のPer1の抑制因子として働き、その抑制因子が欠失したため引き起こされたという結論に至った。 次に、機能未知の遺伝子の機能スクリーニングに重要な系の確立をするため、in vitro細胞系においてmiR RNAiを用いた機能抑制実験を行った。Per2プロモーターに1uciferaseが繋がったモニターベクターを内在したC6細胞において、安定的にRNAiを発現する細胞株を用いてluciferaseの発光リズムを経時的に測定した。その結果、ある遺伝子の機能抑制により、発光リズムが完全に抑制することが明らかとなった。これらの結果より、調べた遺伝子が少なくともPer2の発現に非常に重要な役割を示すだけでなく、一過性発現よりRNAiの発現量が劣る安定発現株でもその効果を確認することができた。このことはmiR RNAi発現系を移植した遺伝子改変マウスを用いた実験においても効果を発揮する可能性が高く、今後領域特異的に機能解析を可能にする非常に有効な方法であると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)