Project/Area Number |
18790201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
丸山 昌良 Saitama Medical University, 医学部, 助教 (10423055)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | Nanog / Sox2 / Oct3 / 4 / エンハンサー / エピジェネティック / 多能性維持 / 標的因子 |
Research Abstract |
Nanog, Sox2とOct3/4は多能性維持に重要な役割を果たしている。最近、Sox2とOct3/4が転写開始点から約150bp上流に存在するNanogのエンハンサーに協調して結合することが示された。本研究では、Sox2依存的な新規の遠位Nanogエンハンサーを同定した。この遠位エンハンサーはマウスとラットで保存されているがヒトでは保存されていない。Nanogの転写はSox2欠損マウス胚で著しく抑制されている。しかし、繊維芽細胞にSox2とOct3/4を強制発現してもNanogの発現を誘導することはできない。このSox2とOct3/4を強制発現している繊維芽細胞では、 NanogまたはSox2とOct3/4の標的因子であるFgf4のエンハンサーにSox2とOct3/4は結合できなかった。分化細胞では、これらのエンハンサーのCpGジヌクレオチドは部分的にメチル化されている。NanogエンハンサーのヒストンH3は分化細胞では脱アセチル化している。Sox2とOct3/4を強制発現している繊維芽細胞を5-aza-deoxycytidineとtrichostatin Aで処理すると、Sox2とOct3/4はFgf4エンハンサーに結合できるようになり転写が活性化するがNanogエンハンサーには結合できない。これらのデータはマウスES細胞ではSox2とOct3/4が近位,遠位の両エンハンサーによりNanogの発現を制御しているが、分化細胞ではエピジェネティクや他のメカニズム(Klf4, Sall4, NuRD等の因子)により厳密に制御されている
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