Project/Area Number |
18790241
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
竹村 しづき Shiga University of Medical Science, 医学部, 助教 (20420391)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 胃 / 低異型度腺腫 / 粘膜内腺癌 / 免疫組織化学 / 5q-LOH / 粘液腺化生 / 粘膜内腺管形成病変 |
Research Abstract |
胃の粘膜内腺管形成病変について、MUC gene由来タンパクと細胞増殖、β-cateninの発現の観点からその特性をすでに私は報告し(Int J Cancer 94: 166-70. 2001., Oncology64: 251-28.2003)、低異型度腺腫と腺癌の間にはadenoma-adenocarcinoma sequenceはほとんどみられないと仮説した。粘膜内腺癌では完全腸型形質を発現する病変においてのみ5番染色体長腕APC遺伝子近傍マイクロサテライトのloss of heterozygosity (5q-LOH)があることをすでに我が施設から報告している(Pathol. Res. Prac. 194: 405-12, 1998)。低異型度腺腫についての免疫組織化学的分類と5q-LOH解析については、低異型度腺腫の多くを占める完全腸型形質を発現する病変の約半数で5q-LOHがみられることがわかった。またDNA ploidy解析については全例がdiploid modeを呈していることがわかった。これらの結果からも胃の低異型度腺腫は通常の胃の腺癌と関連の高くない病変であることが示唆された。これらの研究を雑誌論文として発表し(Pathol. Res, Prac. 204. 2008. 1-9)し、第80回日本胃癌学会の日韓合同セッションにおいて口演発表を行った。韓国の消化管病理は米国からの影響を大きく受けており、胃の粘膜内腺管形成病変の病理学的取り扱いについても日本と異なる点がある。この発表において、胃粘膜内腺管形成病変の診断および内視鏡的治療が進んでいる日本での、これらの病変についての考え方を発表できたと考えている。
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