消化管間葉系腫瘍における癌遺伝子プロモータ領域のメチル化プロファイルの構築
Project/Area Number |
18790257
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
塩沢 英輔 昭和大, 医学部, 助手 (60365757)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | Gastrointestinal stromal tumor / DNA methylation / p16 |
Research Abstract |
GIST(Gastrointestinal stromal tumor)にc-kit遺伝子産物(KIT)が発現していることが報告され、従来、平滑筋芽腫や類上皮平滑筋腫と分類されてきた腫瘍の大部分はGISTという単一の疾患概念に基づく腫瘍であると考えられるようになった。我々は免疫組織化学と形態学的検討により49例のGIST例を抽出した(平山雄一ほか 昭和医学会雑誌66(4),249)。 GISTは良悪性を含む疾患概念で、病態、予後、治療効果に関して有効な指標となる遺伝子異常の解明が進められている。真核生物の遺伝子のプロモータ領域にあるシトシンがメチル化されることによってその遺伝子発現に影響を与えることが知られている。これは塩基配列以外で伝えられる遺伝情報であり、epigeneticsの代表として知られる。近年DNAメチル化は遺伝子突然変異と並ぶ重要な発がん機構であることが知られるようになってきている。しかしGISTにおいてがん遺伝子DNAメチル化はほとんど解析されていない。 我々はRb蛋白のリン酸化による不活化と細胞周期の進展抑制で細胞回転に抑制的に働くp16遺伝子のプロモータ領域のDNAメチル化に注目した。この遺伝子DNAメチル化を解析するため、まず同じ間葉系腫瘍である非ホジキンリンパ腫のメチル化解析を行い、臨床病理学的検討を行なった。p16遺伝子プロモータ領域のメチル化が、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の予後不艮因子であることを見出した(Shiozawa E, et al. Leuk Res.30(7):859)。 現在は我々が抽出したGIST症例郡49例について、p16遺伝子のメチル化解析を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)