病理診断から薬剤耐性菌の実態に迫る:MRSAの組織化学的検出と院内感染防止対策
Project/Area Number |
18790260
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
下村 龍一 Fujita Health University, 医学部, 助教 (20360232)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 病理診断 / MRSA / 薬剤耐性菌 / 院内感染 / 細菌感染症 / 薬剤耐性 / 免疫組織化学 / in situ hybridization法 |
Research Abstract |
臨床分離菌の培養材料(黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、連鎖球菌(肺炎球菌)、腸球菌)をホルマリン固定パラフィン切片化したパネル(ルーチンの病理標本と同条件の試料)を準備した。以下の組織化学的手法について、臨床分離菌パネルを用いて、検出感度と特異性の検討を行った。(1)免疫組織化学:黄色ブドウ球菌、protein A(黄色ブドウ球菌に特異的なタンパク質)、PBP2'(メチシリン耐性を決定付けているタンパク質)に対する市販抗体(いずれもモノクローナル)を使用した。アミノ酸ポリマー法により増感を行った。(2)RNA-in situ hybridization(ISH)法:汎ブドウ球菌および黄色ブドウ球菌16Sribosomal RNA(rRNA)、mec A遺伝子(PBP2'をコードしている)mRNAを標的とする合成peptide nucleicacid(PNA)プローブを作製した。CSA法(タイラミドを利用した超高感度検出系)により増感を行った。(1),(2)を組み合わせることで、病理標本上で、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)およびメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)を鑑別しうる再現性の高い検出系を確立した。藤田保健衛生大学病院における約700例の剖検(病理解剖)例を対象として、グラム陽性球菌感染例約50例(疑診例を含む)を拾い上げ、上記組織化学的手法を適応した。33例のブドウ球菌感染例が同定され(MRSA:13例、 MSSA:20例)このうち14例は、生前臨床的に認識されていなかった。この事実は、臨床的に見過ごされている黄色ブドウ球菌感染症が存在し、それらが水面下で院内感染の温床を形成している可能性を疑わせるものであった。剖検例では、黄色ブドウ球菌感染例の大多数が、敗血症や細菌性肺炎の形で、死因と密接に関連していることも判明した。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)