Project/Area Number |
18790335
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
河野 洋平 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (20401383)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | プレB / B細胞 / BCR / pre-BCR / BLNK / レパートリー |
Research Abstract |
preBCR下流のシグナル分子であるBLNKが欠損することにより生じるpreBCRの発現異常はプレB型急性リンパ性白血病(preB-ALL)に深く関与していることが近年報告されている。このことからpreBCRの発現は厳密に制御されている必要があり、preBCRの発現制御メカニズムを解明することはpreB-ALLの新たな治療法の開発につながるものと期待される。 BLNKを介したpreBCRの発現終焉メカニズムの解明 BLNK欠損マウスから樹立したpreBCR陽性プレB細胞株にBLNK-ER遺伝子を導入後、4-hydroxytamoxifen(4-HT)を添加し発現誘導したところ、12時間後にはBLNK依存的に細胞表面上のpreBCR発現量の低下がみられた。一方、SL鎖などのpreBCRを構成する分子のmRNA量の低下はみられなかったことから、BLNKを介したpreBCRの発現終焉はSL鎖mRNAのサイレンシングによるmRNAレベルでの終結よりも前にタンパク質レベルでの終焉機構があることが考えられた。実際、4-HT添加後の細胞抽出物においてpreBCRを構成するタンパクの発現が低下していたことから、preBCRの分解が促進されていることが示唆された。そこで阻害剤を用いて分解経路を調べたところ、リソソーム阻害剤で前処理した細胞においては4-HT添加後のpreBCR分解が抑制されたことから、preBCRはBLNK依存的にリソソームで分解されていることが考えられた。次にpreBCRの発現終焉機構にどのような分子が関わるかを調べるために、shRNAを用いて候補遺伝子のノックダウンを行ったところ、現在までに20候補遺伝子のうち、3遺伝子においてそれぞれノックダウンすると、4-HT添加後のpreBCRの発現低下が抑制されることがわかった。また、このうち1つの候補遺伝子を強制的に発現させたところ、BLNK非依存的にpreBCRの発現低下がみられた。
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