Project/Area Number |
18790336
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
濱崎 洋子 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (10362477)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 免疫学 / 発生・分化 / 胸線 / 胸腺 / 上皮細胞 / Aire / タイトジャンクション / クローディン |
Research Abstract |
胸腺はT細胞の分化と選択に必須の中枢リンパ組織であり、突起を伸ばした胸腺上皮細胞がT細胞分化の制御に関わるとともにその組織構築と維持に重要な役割を果たしている。申請者はこれまでに、一部の成熟胸腺髄質上皮細胞がクローディン(Cld)をはじめとしたタイトジャンクション(TJ)構成膜タンパク質を発現すること、さらにこのCld陽性細胞が末梢自己抗原に対する免疫寛容に関わるautoimmune regulator (Aire)遺伝子を発現する特殊な髄質上皮細胞群であることを明らかにした。さらにCldの発現をマーカーとして、発生初期に重層上皮構造をとる胸腺原基の上層に位置するCld陽性細胞が、髄質の前駆細胞となる細胞であることを見出した。またAireを発現する髄質上皮細胞は、この発生初期のCld陽性細胞から異なるlineageとして分化することが明らかになった。 以上の知見に基づき、現在胸腺上皮細胞に発現するTJ構成タンパク質のノックアウトマウス作製に着手するとともに、出来上がった変異マウスにおける胸腺の組織構築およびT細胞分化異常の有無について解析を行っている。また、TJ構成分子を欠失した胸腺上皮細胞に発現するT細胞分化に必要な機能分子の発現や局在の変化について検討を行っている。CldはこれまでTJのバリア機能に主に関与する分子とされてきたが、このような構造的・機能的TJを有しない上皮細胞に発現するCldの機能を今後明らかにすることにより、T細胞分化における胸腺微小環境が担う役割とその形成メカニズムの解明に新たな分子基盤を与えうるものと考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)