Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
本研究は,地域住民においてBタイプナトリウム利尿ペプチド(BNP)を用いて早期心不全危険要因すなわちBNP上昇要因を,薬や臨床的治療を行わず血圧管理指導等の保健介入のみによって排除出来るか,すなわち早期心不全状態を改善することが出来るかを介入研究によって検証することをねらいとしている。 平成19年度は,平成18年度に本研究に参加した地域一般壮年男性に対して,介入群・非介入群の割付に関わらず対象者全員に12ケ月後(平成19年7-8月)の時点でベースライン時と同様の健康診断検査および生活習慣に関する問診を行った。介入の評価として,メインアウトカムを両群におけるBNP平均値および高BNP者の頻度とし,サブアウトカムを血圧水準,高血圧の有病率,総コレステロール値,高コレステロール血症の有病率,喫煙率,多量飲酒者の割合,肥満度(BMI),生活習慣の変化,心不全に関する自覚症状とした。結果,メインアウトカムに関し,BNP平均値および高BNP者の頻度は,非介入群でBNP平均値の上昇,高BNP者の頻度の増加がみられる一方,介入群でBNP平均値の維持,高BNP者の頻度の維持の傾向がみられたが,統計的有意差を得ることは出来なかった。サブアウトカムについては今後詳細な分析を行っていく予定である。 また対象者のうち,平成18年度の割付で非介入群の中から血圧管理指導等の保健介入実施の強い要望が寄せられたため,cross-over designとし,介入群・非介入群を入れ替えて保健介入を行った。介入群には血圧管理に関する保健指導・生活指導を、非介入群には禁煙指導・メンタルヘルス指導を行った。
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