Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Research Abstract |
本年度は、採取したデータの処理および解析を行った。対象は,東京大学医学部附属病院心療内科に通院中の神経性食欲不振症患者9名(制限型5名、むちゃ食い/排出型4名)および健常女性7名であった。方法に関しては,腕時計型のアクチグラフ(加速度計)を1週間携帯することにより、日常生活下での身体活動のデータ採取を行った。食事の時間帯および過食や排出行動を記録するために、生活記録表(行動日誌)の携帯および記録を同時に行った。身体活動の基礎的解析として、1日平均身体活動数を患者群と健常群との間で比較した。また,むちゃ食い/排出型患者のデータを用いて、過食および排出行動前後の身体活動データの観察を行い、仮説生成を試みた。結果は,平均年齢および平均BMI (Body Mass Index)は、患者群で27.0歳(SD 6.9)、14.8kg/m^2 (SD 1.8)、健常群で23.3歳(SD 2.1)、20.1kg/m^2 (SD 1.2)であった。一日平均身体活動量は患者群で163094counts/day (SD 34560)、健常群で180527 counts/day (SD 24223)であり、グループ間で統計学的な有意差を認めなかった。むちゃ食い/排出型患者のデータの観察では、過食や排出行動前では、過食や排出行動のない食事前と比べて、身体活動量が小さくなるデータの傾向を認めた。従って,今後さらに洗練された解析手法を開発することによって,過食や排出行動の検知や予測を行い,これらの病的食行動に対する予防的介入の可能性が示唆された。
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