Project/Area Number |
18790440
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菊田 和宏 Tohoku University, 病院, 医員 (80420024)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 膵星細胞 / 膵線維化 / 膵癌 / galectin-1 / 糖鎖 / desmoplastic reaction / 膵癌細胞 |
Research Abstract |
平成19年度は、1)膵癌細胞株における組み換えgalectin-1投与による細胞内シグナル伝達の解析、2)組み換えgalectin-1投与による膵癌細胞株の細胞増殖の解析、3)galectin-1 siRNA発現ベクターの作成、4)ヒト膵星細胞galectin-1 siRNA安定発現株の作成、を行なった。抗リン酸化抗体を用いたWesternblottingを用いた解析では、組み換えgalectin-1投与により、膵癌細胞株PANC-1のERK、p38が活性化されることが示唆された。また、BrdUELISA法を用いた解析では、膵癌細胞株AsPC-1、PANC-1は、組み換えgalectin-1投与により、濃度依存性に増殖が抑制される傾向が認められた。外因性のgalectin-1による細胞増殖抑制はneuroblastomaなどでも報告されており、これに類似した所見と考えられた。次にヒト膵星細胞における内因性のgalectin-1の働きを調べるために、galectin-1 siRNA安定発現株の作成を試みた。Galectin-1(NM002305)のsiRNA配列をCAGATGGATACGAATTCAAと設計し、shRNAの形で発現するようにデザインし、タカラバイオ社のpBAsi hU6 Neo DNAベクターを用いてsiRNA発現ベクターを作成した。ロシュ社FuGENE6トランスフェクション試薬を用いて培養ヒト膵星細胞にベクターを導入し、G418を用いてクローンを2つ選択した。現在、これらのクローンの機能解析を行なっているところである。これまで外因性のgalectin-1が膵星細胞の増殖とケモカイン産生を促進することを報告してきたが、今後、alectin-1発現抑制クローンを用いることにより膵星細胞と膵癌細胞株の相互作用におけるgalectin-1の働きについて更に詳細な解析を行なう予定である。
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