Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Research Abstract |
1.UCV全長遺伝子複製系を用いたHCV増殖と酸化ストレスを介したインスリン抵抗性についての検討 本年度は、昨年度に引き続きHepG2、Huh7細胞にG型肝炎ウイルス(HCV)の全長cDNAをもつプラスミドをトランスフェクションしアデノウイルスベクターを感染させることによりHCV full-genomeを発現させ、HCV発現が酸化ストレスの産生と糖の取り込み能に及ぼす影響を検討した。Glueose uptake assayを用いた糖の取り込みはHCV発現細胞で有意に低下していたが、DCF assayを用いた酸化ストレスの発現量に変化はみられなかった。また、インスリンシグナル伝達系に及ぼす変化についてPCR-Arrayを用いて検討を行ったところ、ACOX1,AKT2,3,FOS,IGF1R,IGF2,insulin receptor,PTPRF,GLUT4の発現量に差がみられた。発現量の変化についてはリアルタイムRT-PCR、Western Blot 法こよる確認を行う必要がある。 2IFN,Peg-IFN+Ribavinin療法時における治療効果と糖尿病の合併が及ぼす影響こついて C型慢性肝炎患者におけるIFN+Ribavinin併用療法こおいて糖尿病の合併が有意に著効率を低下させることを報告した。IFN,Peg-IFN+Ribavirin療法中の末梢血Tリンパ求こおけるインターフエロン誘導遺伝子(PKR,2'5'-OAS,MxA)のmRNAの発現をリアルタイムRT-PCR法で定量した。糖尿病の合併の有無によるHCV-RNA陰性化時期とインターフェロン誘導遺伝子の発現量を比較検討したが、有意な関連は見出されなかった。今後、機序の解明のために新たなアプローチが必要であると考えられた。
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