ナノテク・ドラッグ・デリバリーによる難治性血管病に対する画期的ナノ治療法開発
Project/Area Number |
18790502
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
日浅 謙一 Kyushu University, 大学病院, 助教 (00380452)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | 血管病態学 / 炎症 / 動脈硬化 / ナノテクノロジー / 再狭窄 / 最狭窄 |
Research Abstract |
【目的】本研究の目的は、「基礎研究成果の臨床応用」を目指して以下の2点を明らかにすることである。1) ナノDDSの創製:生体吸収性高分子ナノ粒子を用いて白血球あるいは動脈硬化性病変に局所送達するシステムを創製する。2) ナノDDSによる動脈硬化性病変の抑制:選択的MCP-1・CCR2抑制によって動脈硬化性病変が抑制されることを明らかにする。 【結果】1) 血管傷害後新生内膜形成モデル:高コレステロール食負荷ウサギのバルーン傷害モデルにおいて、ナノ粒子を静脈内投与するとMCP-1/CCR2シグナルが抑制され、4週後に生じる新生内膜形成が抑制された。2) プラーク不安定化モデル:高齢のApoE欠損マウスにアンジオテンシンIIを慢性投与する高度動脈硬化モデルにおいて動脈硬化プラークの進行と不安定化ならびに腹部大動脈瘤形成が抑制された。 3) 実用化に向けての前臨床試験:臨床応用に向けて霊長類を用いて有効性試験と安全性試験を実施した。 【考察と結論】本研究は上記の我々自身の基礎研究成果の臨床応用が可能かどうかを明らかにするトランスレーショナルリサーチである。単球選択的CCR2ターゲッティングによって動脈硬化病変の治療法開発を行う試みは独創性が高い。この独自の技術によって生体レベルも傷害血管に高率に導入できることが明かとなった。傷害血管壁細胞内に1週間以上安定して留まっていることが明らかとなった。 本研究によって、生体吸収性ナノ粒子によって優れた細胞内導入効率と安定した細胞内DDSを達成できることが明らかとなった。これらの成果を基盤にして新しいナノ医療を実現したい。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)
-
-
-
[Journal Article] MCP-1 contributes to macrophage infiltration into adipose tissue, insulin resistance, and hepatic steatosis in obesity.2006
Author(s)
Kanda H, Tateya S, Tamori Y, Kotani K, Hiasa K, Kitazawa R, Kitazawa S, Miyachi H, Maeda S, Egashira K, Kasuga M
-
Journal Title
J Clin Invest. 116(6)
Pages: 1494-1505
Related Report
-