樹状細胞による抗原特異的制御性T細胞の誘導を介した臓器特異的免疫抑制療法の開発
Project/Area Number |
18790686
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
平田 真哉 Kumamoto University, 大学院・医学薬学研究部, 助教 (60418829)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 樹状細胞 / マウスES細胞 / 移植免疫 / アロ移植の拒絶反応 / TRAIL / 制御性T細胞 / 実験的自己免疫性脳脊髄炎 / 糖尿病 / 制御性T細胞(Treg細胞) / NODマウス |
Research Abstract |
1.TRAILが制御性T細胞(Treg細胞)の増殖を誘導するメカニズムの解明 AMGEN社より分与されたTRAIL-KOマウス(background; C57BL/6)にMOGペプチドで実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)を誘導したところ、TRAIL-KOマウスにおいてwild typeマウス(C57BL/6)より強い症状が認められた。その時の脊髄の病理切片、および脾臓細胞において、Foxp3陽性細胞(制御性T細胞)の数、及びCD4陽性細胞におけるFoxp3陽性細胞の割合が有意に増加していることが観察された。以上のことから、TRAILはFoxp3陽性制御性T細胞の増殖に関与している可能性が示唆された。 2.遺伝子導入ES-DCを用いたアロ細胞への免疫寛容の誘導と再生医学への応用 免疫抑制性分子であるTRAIL、PD-L1、IL-10、TGF-βを遺伝子導入したマウスES細胞(H-2^<k/b>)を作製し、これらよりin vitroにおいて分化誘導した樹状細胞(ES-DC)が導入遺伝子を発現することを確認した。また、ストレプトゾトシンで糖尿病を誘導したマウスヘドナーマウスの膵臓より分離した膵島を腎臓の皮膜下に移植する「膵島移植術」を習熟した。これらの技術を用いて、免疫抑制性分子を発現するES-DCを単回投与したマウス個体(CBAマウス;H-2^k)に、ES-DCと同系になるドナーマウス(F1(CBAxC57BL/6)マウス;H-2^<k/b>)に由来する膵島を移植したところ、TRAILを発現するES-DCを投与した群(16.5±3.5日)において、無治療のコントロール群(6.7±1.6日)より、長期間、血糖を正常化出来ることを観察した。以上のことから、TRAILを強制発現するES-DCは、アロ移植片の拒絶反応を抑制出来ることが示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(23 results)