肝再生不全新規治療法の開発を目指した肝発生分子基盤の解析
Project/Area Number |
18790753
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Research Institute, Osaka Medical Center for Maternal and Child Health |
Principal Investigator |
近藤 宏樹 Research Institute, Osaka Medical Center for Maternal and Child Health, 環境影響部門, 主任研究員 (10373515)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 肝発生 / 器官培養 / Hnf4α / 肝細胞 / SSH |
Research Abstract |
マウス発生初期肝臓に発現する遺伝子のスクリーニングを行うため,まず肝臓が発生して1日目の胎生9.5日胚から肝臓を単離し,器官培養することに成功した。この器官培養系を用いて,申請者は,このHnf4αを器官培養胎仔肝に強制的に発現させて細胞内遣伝子を撹乱し,対照として同じくLacZを導入して24時間器官培養後,mRNAを抽出した。このmRNAを鋳型としてcDNA合成を行い,この2つのcDNAに対し,suppression subtractive hybridization法を用いてmRNAの発現プロファイルの違いを比較しmRNAの量が増加または減少したものを同定した。その結果,肝特異的アミノ酸トランスポーターsodiuim-coupled neutral amino acid transporter 4(SNAT4)や蛋白修飾因子Spcs 2,クロマチン構成因子H2afzが肝発生期に発現している有望な分子として同定できた。申請者は,SNAT4につき更なる解析を進め,定量PCRにて肝発生過程におけるmRNAレベルの経時的な発現の変化を調べると,SNATファミリーの中でSNAT4が最も優位に発現しており,少なくともE9.5日から発現し,胎生後期に急激に増加することを見いだした(2007年米国肝臓学会にて発表)。また申請者は,マウスSNAT4をコードする遺伝子Slc38a4の上流約3.7kbの領域をクローニングした。レポーターベクターを構築し,レポーターアッセイにて転写活性化能を測定すると,Slc38a4はHnf4αにより転写が活性化されることが判明した(2007年米国肝臓学会にて発表)。この成果に基づいて,現在,論文投稿準備中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)