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難治性皮膚創傷に対する増殖因子カクテル療法の臨床応用に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 18790771
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Dermatology
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

安部 正敏  Gunma University, 医学部, 講師 (80302462)

Project Period (FY) 2006 – 2007
Project Status Completed (Fiscal Year 2007)
Budget Amount *help
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywordsコラーゲンゲル / b-FGF / 創傷治癒 / G蛋白 / TGF-β / α-SMA
Research Abstract

前年度までの研究により線維芽細胞をTGF-β存在下に培養を続けると3〜5日でα-SMAの発現がみられたが、b-FGFを追加することで、その発現の遅延効果がみられることが明らかとなった。一方臨床現場においては、b-FGFがいわゆるscarless wound healingをもたらし、創傷の質的改善をもたらすとの報告なされたため、この事実について更なる検討を加えた。まず、線維芽細胞をTGF-β存在下に培養を続けα-SMA陽性となった細胞を筋線維芽細泡のモデルと考え、b-FGFが及ぼすヒト筋線維芽細胞含有コラーゲンゲル収縮能を比較検討した。コラーゲンゲルモデルはゲル製作後、ゲルをディッシュ底につけたまま24時間血清存在下で培養し、その後非血清含有培養液内でゲルを遊離させ増殖因子にて刺激する系を用いた。この系は、Stressed matrices contraction(SMC)と称し創傷治癒の晩期段階のモデルとして認識されている。その結果、b-FGFは線維芽細胞含有ゲルにおいてはSMCを惹起したが、筋線維芽細胞含有ゲルではSMCはおこさず、ゲルは逆に弛緩した。これに関連して、ゲル収縮のモーター蛋白に関与するmyosinlight chainのリン酸化に及ぼすb-FGFの影響を検討したところ、線維芽細胞に蘭してはb-FGF刺激後すぐにリン酸化がみられたが、筋線維芽紐胞ではこの効果はみられなかった。さらにゲル収縮に関与すると考えられるG蛋白質のRhoファミリーのうち、Rho AとRacの活性化におけるb-FGFの影響を検討したところ、線維芽細胞と筋線維芽細胞両者において刺激後早期の活性化がみられたが、筋線維芽細胞では線維芽細胞に比較し活性化がより長く持続した。以上よりb-FGFが筋線維芽細胞に及ぼす効果は、線維芽細胞とは異なり、創傷の質的改善に対し何らかの影響を持つことが示唆された。

Report

(2 results)
  • 2007 Annual Research Report
  • 2006 Annual Research Report

URL: 

Published: 2006-04-01   Modified: 2016-04-21  

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