乳房外パジェット病と表皮内癌の浸潤・転移獲得機序のMIA発現と機能から見た解析
Project/Area Number |
18790781
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
岩田 浩明 Gifu University, 大学院・医学系研究科, 助教 (20397334)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Keywords | 転移促進因子 / 細胞接着因子 / MIA / デスモグレイン / カドヘリン |
Research Abstract |
悪性黒色腫の手術にて得られた原発巣の組織から,mRNAを抽出して転移の有無にてMIAの発現レベルを定量比較した。転移あり9例,転移なし4例についての検討では明らかな有意差は認めなかった。腫瘍マーカーとして血清のMIAの値は病期の進行にて上昇することを確認しており,免疫染色にて原発巣では部分的にMIAの発現を認めることも証明された。しかし,原発巣での遺伝子発現レベルでは,予後を推測できるだけの有意差に乏しい結果となった。続いて,乳房外Paget病,扁平上皮がん,エックリン汗孔がん,基底細胞癌と正常皮膚でMIAとともに細胞接着に関与しているデスモグレインあるいはE-カドヘリンを免疫蛍光染色を実施。凍結組織よりたんぱくを抽出してそれらの接着因子の腫瘍での増減を免疫プロット法にて確認している。デスモグレインに関しては,正常では細胞接着に関与しているため減少すると悪性度が高まることが予測されるが,過去の文献では必ずしも悪性度は高くならず,むしろ予後が改善するという方向もある。われわれの結果では,癌化した組織でこれらの発現が増加している例が多いが,未分化な症例では減少していることを確認した,これはEMTと呼ばれる上皮系から間葉系の移行を示唆する所見でありE-cadherinとp120 cateninの減少がともに示された症例が含まれており大変興味深いため詳細を検討中である。予後との比較は,今後行っていく予定である。さらに,たんぱくを抽出してそれらの接着因子の腫瘍での増減を免疫プロット法にて確認しており,現在まだ症例を追加している最中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)