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円形脱毛症における調節性T細胞の関与と局所免疫療法との関連について

Research Project

Project/Area Number 18790782
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Dermatology
Research InstitutionHamamatsu University School of Medicine

Principal Investigator

伊藤 なつ穂  浜松医大, 医学部附属病院, 助教 (60397403)

Project Period (FY) 2006 – 2008
Project Status Completed (Fiscal Year 2008)
Budget Amount *help
¥3,540,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywords円形脱毛症 / 調節性T細胞 / 局所免疫療法 / SADBE / FOXP3 / CD25 / immune privilege / 皮膚 / 免疫 / 毛包 / 脱毛
Research Abstract

初期の円形脱毛症の病理組織像では毛包周囲にリンパ球が密に浸潤しており、毛包のimmune privilegeが破綻されることで自己免疫性脱毛がおこると考えられている。我々は、健常人の毛包のimmune privilegeの維持のために調節性T細胞(regulatory T cell、以下Treg)が重要な役割を演じており、その機能や数の減少がimmune privilegeの破綻とそれに引き続く円形脱毛症の発症において一定の関与があるのではないかと考えた。そして、その治療としてsquaric acid dibutylester(SADBE)など強力な感作性物質による局所免疫療法が有効であることが知られているが、その機序については不明な点が多い。
昨年度までに治療前の脱毛症患者から皮膚生検によって頭皮組織を得た。さらに局所免疫療法を行った円形脱毛症患者において、発毛を認めた部位より検体を得た。健常者コントロールとなる頭皮については、頭部の皮膚腫瘍切除術で得られた検体の健常部位を使用した。検体より凍結切片を作成しCD4とCD25に対する抗体を使用した免疫組織化学染色における2重染色により、Tregを同定した。さらにTregの活性化に必要なFoxp3の発現についても同様の検討を行った。
これまでの研究において、健常人の毛包周囲にはリンパ球浸潤はごくわずかであるが、成長期毛の周囲にCD4+、CD25+細胞を認めた。一方、円形脱毛症の病変部における毛包周囲にはいわゆるswarm of beesを呼ばれるCD4+T細胞が密に浸潤していた。その多くはCD25-細胞であった。一方、局所免疫療法を施行し、発毛を認めた部位では毛包周囲のCD4+T細胞は減少していたが、一部にCD4+CD25+T細胞を認めた。すなわち、局所免疫療法を施行することによってTregが浸潤し、自己反応性のT細胞の活性を抑制することで、毛包に対する自己免疫反応を抑制している可能性が示唆された。
さらにFoxp3の発現も同様の傾向を示した。統計的な差を検討するためにはさらなる検体数が必要である。また末梢血でもCD4+CD25highの細胞の増加がみられ、局所免疫療法が全身の免疫反応に対しても影響を与えていることが示唆された。よって局所免疫療法が抑制性T細胞を増加させることが治療効果の機序の一つであると思われる。

Report

(2 results)
  • 2007 Annual Research Report
  • 2006 Annual Research Report

URL: 

Published: 2006-04-01   Modified: 2016-04-21  

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