Project/Area Number |
18790852
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
八幡 憲明 Nippon Medical School, 医学部, 助教 (70409150)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 気分障害 / 抗うつ薬 / 選択的セロトニン再取り込み阻害薬 / フルボキサミン / 機能的磁気共鳴撮像法 / 薬理学的fMRI研究 / 情動機構 / 注意機構 / 注意機能 / ストループ課題 |
Research Abstract |
本研究は、うつ病における脳内神経回路の異常と、同疾患から回復する過程で起こる経時的変化、および背景に存在する薬物の脳内動力学を、機能的磁気共鳴撮像法(fMRI)によって評価することを目的とした。これらを明らかにする上では、比較対象として健常者ゐ認知機能を精査することが重要であり、前年度に引き続いてうつ病との関連性が深いと考えられる情動機構ならびに注意機構の神経基盤をfMRIによって検討した。更に、これらへの抗うつ薬の作用を定量的に理解する目的で、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)であるフルボキサミンを服用した場合の脳活動の変化も併せて検討した。各被験者(健常成人男性)には、フルボキサミンまたは乳糖(プラセボ)が無作為に割り付けられ(一重盲検試験)、指定薬物を服薬した上でfMRI検査に臨み、情動図版課題ならびにストループ型干渉課題(注意機能を調べる標準的な心理課題)を遂行した。検査で得られたfMRI画像に対して標準的な画像処理を施した上で統計解析を行い、情動機構ならびに注意機構に関わる脳領域の同定を行った。その結果プラセボ服用下では、情動図版課題遂行時に扁桃体・視床・帯状回・視覚野などの領域において、またストループ課題遂行時には帯状回〜運動野・尾状核・被核・視覚野・小脳などの領域において統計的に有意な脳活動の賦活が認められた。一方、フルボキサミン服用時は、これらの領域の多くで賦活の低下が認められ、その傾向は特に大脳辺縁系において顕著であることが分かった。現在、うつ病患者群を対象に同様のfMRI検査が進行中で、脳の賦活強度や範囲が発病期から寛解期に至る過程でどのように変化していくか、またうつ尺度等との関連が見られるか等の検討を行っている。
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