Project/Area Number |
18790950
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
中川 志乃 Kurume University, 医学部, 助教 (90279191)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 乳 / 免疫学 / 乳癌 / 免疫 / 抗体 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、in vitroにおける樹状細胞(DC)の誘導、及び同DCを用いたCTL誘導におけるTrastuzumabの効果・作用機序についての検討を行った。健常人末梢血CD14+単球からIL4,GM-CSFを用いた通法によりin vitroにてimmature DCを誘導し、HER2陽性allo乳癌細胞株またはそのcell lysateによる刺激を行った。この際、anti-HER2(Trastuzumab)を添加することにより、一部の症例でCD83,CD80等の細胞表面マーカーの発現上昇が軽度認められた。更にTNF-alpha/LPSにより誘導されたmature DCにおいて、Trastuzumab添加例は非添加例に比し有意なIL12p70の産生上昇、IL-10産生の低下を認めた。 HLA-A0201およびA2402陽性者に対しては,上記DCとPBMCによるMLTCを行いCTLの誘導を行ったが、Trastuzumab添加により誘導されたDCは非添加例に比し、HER2ペプタイド認識CTLの誘導能が有意に高かった。以上のことより、TrastuzumabはDCを介して抗腫瘍細胞性免疫を効果的に誘導し、癌の退縮に寄与すう可能性が示唆された。 現在Trastuzumab治療患者(HLA-A2,-A24症例)の治療前後の末梢血を用い、免疫学的検討を行っている。vivoにおける腫瘍特異的細胞性免疫の誘導について、HER2ペプチド抗原に対する末梢血中のCTLプレカーサーアッセイ(ELISPOT法)にて、今後継続して解析を行っていく予定である。
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