Project/Area Number |
18791004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
榎木 千春 Kansai Medical University, 医学部, 助教 (10340671)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 骨髄間葉系幹細胞 / 虚血性心筋症 / 移植・再生医療 / 間葉系幹細胞 / 移殖・再生医療 |
Research Abstract |
前年度は培養した間葉系幹細胞(MSCs)をInsulin groth factor-1(IGF-1)の存在下または非存在下またPI3Kの阻害剤としてLY294002(10μM)を使用することで細胞接着、分化、生存にPI3Kが重要な役割を果たしていることを確認した。今年度ははin vivoでこれら検討した細胞を作製された虚血性心筋症モデルに移植し、その効果、有効性や安全性を病理学的所見、心機能所見、生存率などで比較検討した。移植したGFP陽性MSCsの生着数では6時間後と3日後でMSCsとMSCs+IGF-1間に有意差を認めた。MSCs+IGF-1+LY群ではIGF-1の効果は阻害された。また30日後にはどの群においてもGFP陽性細胞は存在しなかった。von Willebrand factorで染色し、20μm以下の血管数を測定したところ、MSCs+IGF-1群ではPBSに群に比較して有意に血管数の増加を認めた。移植後1ヶ月のmason tricrome染色にて心筋繊維化の程度を左室の割合で示したところ、PBS群とMSCs+IGF-1間に有意差を認めた。またホスト心筋のapoptosisは心筋梗塞辺縁部ではMSC+IGF-1群で明らかに抑制されており、PBS群とMSCs+IGF-1群でTUNEL陽性細胞数は有意差を認めた。移植後1ヶ月の心機能評価ではLVIDdおよび%FSにおいてPBS群とMSCs+IGF-1群間に有意差を認めた。12ヶ月間の生存率ではPBS群とMSCs+IGF-1群間で有意差を認めた。IGF-1はPI3Kを介して心筋梗塞部位に局所注入したMSCsの生着率を改善し、ホスト由来の心筋細胞、血管の再生を促しMSCs移植の効果を増強したと考えた。以上の結果をまとめて雑誌に投稿中である。
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