Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
脳虚血後の内因系apoptosisの経路としてはミトコンドリアからのCytochrome c放出が始まりと考えられていたが、近年細胞贊内のBax等のpro・apoptotic. factorがミトコンドリアにtranslocationし、cytochrome cの放出を促すことが明らかとなった。HSP70は細胞質内タンパクであるため、我々はHSP70が細胞質内でBaxに直接作用し、 Baxの細胞質からミトコンドリアへのtrans locationを抑制することによcytochormeの放出を抑制し、apoptqsis cascadeを抑制すると仮説を立て実験を行った。局所脳虚血モデルは、これまで同様、intraluminal suture modelによる局所脳虚血モデルを作成、30分閉塞後の再開通モデルを使用した。免疫染色でぽミトコンドリアではなく組胞質にあるcytochrome cを特異的に染色することができ、Baxとcytochrome cの二重染色を行い、 Baxの細胞質からミトコンドリアへのtranslocationの時間経過について定性的評価を行った。また、 Western blottingではBaxとcytochrom cを用いて再開通後30min,1時間、2時間、4時間、8時間の各タイムコースで比較を行った。結果、Western blottingにおいて、 wild typeでは各時間でのcytochrome cの細胞質への流出、細胞質内からミトコンドリアへのBaxのtranslocationを経時的に示すことができた。しかしながら、densitometryでのHSP70 transgenic miceとの比較では、 wild tipeと比較し、HSP70 transgenicmiceではBaxの細胞質からミトコンドリアへのtranslocationが抑制させる傾向を認めたものの、有意差は認めなかった。これは虚血時間が30分と短いことが原因である可能性があり、45-60分閉塞を行えば有意差が得られる可能性が考えられた。
All 2007
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