破骨細胞の融合を制御する免疫グロブリン様膜タンパク質の機能解析
Project/Area Number |
18791038
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Shizuoka University (2007) Nara Institute of Science and Technology (2006) |
Principal Investigator |
与語 圭一郎 Shizuoka University, 農学部, 准教授 (60362844)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | 破骨細胞 / CD200 / 細胞融合 |
Research Abstract |
前年度、CD200が破骨細胞の分化に伴い発現上昇すること、また、CD200の強制発現により細胞融合が促進することを示唆する結果が得られた。そこで本年度は、CD200の発現上昇メカニズムを調べるため、マウスCD200の予想プロモーター領域1.8kbを単離し、ルシフェラーゼを用いたプロモーター活性を調べたがプロモーター活性は認められず、さらに上流の領域が必要であると考えられた。次にCD200-CD200R1シグナルの機能阻害実験を行った。CD200の受容体であるCD200R1の細胞ドメインをFc融合型タンパク質として発現・精製し、この遊離型受容体によるCD200の機能阻害を試みた。RAW264細胞および骨髄マクロファージを用いた分化誘導系にこのタンパク質を加え、TRAP陽性破骨細胞数を調べたものの抑制効果は認められなかった。また、過去に破骨細胞の融合にCD47というCD200と同じ免疫グロブリン様ドメインを有する膜結合型リガンドが関与するとの報告があったことから、重複した機能を有しているのか確認した。しかしながら、CD47受容体(SIRPα)の中和抗体とCD200R1の遊離型受容体を同時に分化誘導系に添加しても、融合の抑制効果は認められなかった。一方、RAW264細胞においてCD200R1の発現をRNAiによって抑制したところ、細胞の生存・増殖を抑制する結果が得られた。以上、前年度の結果も考え合わせるとCD200-CD200R1シグナル系は、破骨細胞の融合には必須ではないものの、融合促進効果を有することが示唆された。この融合促進効果は、細胞の増殖・生存性と関連している可能性が考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)