X線暗視野法による新しい整形外科的画像診断法の開発と臨床応用
Project/Area Number |
18791040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
國定 俊之 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (80346428)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 関節軟骨 / 放射光 / 医学利用 / 画像診断 / X線画像 / 暗視野法 / 屈折コントラスト |
Research Abstract |
屈折原理を用いる「X線暗視野法」を利用して、さまざまな関節(解剖体)の撮影を行った。被写体として、皮膚や筋肉などの軟部組織が付着したより生体に近い状態で撮影するため、御遺体より摘出した各関節標本を撮影し、正確に軟骨が撮影可能な条件設定を試みた。単純X線と同様に、どのように関節を配置し、どの方向でX線を照射するかが、きれいな関節軟骨の撮影の重要なポイントになるため、将来の臨床応用のためにも、個々の関節での最適な撮影方法を設定する必要がある。 肩、指および膝関節の撮影を行った。肩関節は関節軟骨が撮影可能であるかの実験であったため、肩関節に関節症変化の少ない関節を選んで撮影した。その結果、我々の開発したX線暗視野法で正確に関節軟骨の撮影が可能であることが証明された。そこで膝関節の撮影では、軟骨変性の撮影を目指し、変形性関節症を認める膝関節を用いた。肩関節と同様に、入射角度を変化させることにより、膝関節の関節軟骨を撮影することができた。しかし、膝関節では、関節内に半月板や靭帯が存在し、関節軟骨の面積も大きいため、肩関節と同じ条件ではきれいな関節軟骨の像が得られなかった。そこで、X線暗視野法の装置の改良を行った。この改良により、暗視野の条件をより安定させることが可能となり、より解像度の高い画像の撮影が可能となった。さらに、視野も90×99mmと拡大され、より大きな被写体の撮影も可能となった。この改良と平行して、数回のマシンタイムを使って膝関節の関節軟骨の撮影を行い、実験を重ねることで、解像度の高い膝関節の関節軟骨の撮影が可能となった。また、preliminaryであるが、断層撮影を行なうことに成功した。最終的な被爆量は、通常の腰椎の単純X線像とほぼ同等の被爆量が達成されており、安全面でも問題のないことが証明された。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)