神経ペプタイドYの血管透過性作用における構造活性相関の解析
Project/Area Number |
18791108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 祐子 Aichi Medical University, 医学部, 助教 (70340312)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 神経ペプタイドY / 血管透過性 / 大動脈内皮細胞 / ラット |
Research Abstract |
神経ペプタイドY(neuropeptide Y:NPY)は交感神経終末にノルエピネフリンと共存する神経伝達物質である。神経原性肺水腫の発生メカニズムの研究において、われわれは交感神経系の刺激が肺の血管透過性を亢進させることを示し、特にNPYがこれに強く関与することを示してきた。 NPYの血管透過性作用の発現における細胞内情報伝達の解明の一環として、われわれはin vitroでラットの大動脈内皮細胞monolayerの実験系を用い、NPYの血管透過性作用における構造活性相関の解析を進めることとした。 平成18年度より引き続き、平成19年度はdouble-chamber methodを用いて、上層チャンバーにラットの大動脈内皮細胞を培養しmonolayerを作成し、低酸素状態(酸素濃度10〜15%)での透過性亢進をFITC-labeled albuminを用いて測定した。また血管透過性に対するNPYの効果について検討してきた。 一方でヒト大動脈内皮細胞を用いて同様の実験系を作成し血管透過性に対する吸入麻酔薬(セボフルラン、イソフルラン)野影響についても検討した。 NPYは36アミノ酸からなるペプタイドで、これを17番目のアミノ酸(Met)の前後で切断し、それぞれのペプタイドの血管透過性に及ぼす影響を比較するため、分割した小さなペプタイド(3-8アミノ酸)を作成した。これらの分割ペプタイドによる血管透過性作用の変化を測定中である。このようにして、Y3受容体に特異的に結合し、血管透過性作用を示すアミノ酸配列を明らかにされるものと考える。 これにより、将来的には内皮細胞に発現しているY3受容体を同定し、その化学的構造の解明および受容体後の細胞内情報伝達の解明の手掛かりとなると考える。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)