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腎癌の浸潤、増殖におけるHMGB1およびRAGEの関与についての検討

Research Project

Project/Area Number 18791126
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Urology
Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

櫛田 信博  Fukushima Medical University, 医学部, 助教 (30381396)

Project Period (FY) 2006 – 2007
Project Status Completed (Fiscal Year 2007)
Budget Amount *help
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywords腎癌 / HMGB1 / RAGE / MAPK
Research Abstract

HMGB1は主に核内にありDNAに結合してクロマチンの形体維持をつかさどる分子であるが,腫瘍細胞の浸潤,転移にもかかわっていることが最近報告されている。腎癌の転移,浸潤おいてのHMGB1とRAGEの関与について研究し,以下の結果が得られた。(1)腎癌患者の手術摘出標本を用いて腎細胞癌の腫瘍部分においてHMGB1およびそのレセプターであるRAGEがmRNAおよびタンパクレベルで発現していることが確認された。(2)腎細胞癌株であるCAKI-I,CAKI-II,ACHN,7860細胞を培養し,mRNAおよび蛋白レベルでHMGB1およびRAGEが発現していることが確認された。(3)Recombinant HMGB1蛋白を上記培養細胞の培地に加えることにより,培養細胞株内でのシグナル伝達系の変化を調べた。これらの細胞の中で786O細胞において増殖のシグナル伝達系であるMAPKの3系統(ERK,JNK,P38)の蛋白リン酸化が,HMGB1投与後10分で増強されることが確認された。(4)BDバイオコートマトリゲルインベージョンチャンバーを使用してHMGB1投与により786O細胞の浸潤能が亢進することが確認された。(5)HMGB1の投与により培養上清中のIL-6の濃度が上昇することがELISA法をもちいて確認された。(6)MAPKの阻害剤を使用するとIL-6の産生が阻害され,786O細胞の浸潤も阻害されることが確認された。これらの実験の結果から,腎癌細胞株においてHMGB1はIL-6の産生を増強させることが判明した。IL-6は腫瘍細胞において浸潤能を亢進させることがこれまで報告されている。HMGB1は腎癌患者において,IL-6を介した腫瘍の浸潤・転移を促進させている可能性があることが示唆された。

Report

(2 results)
  • 2007 Annual Research Report
  • 2006 Annual Research Report

URL: 

Published: 2006-04-01   Modified: 2016-04-21  

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