ホルモン応答性の異なる各種前立腺癌細胞に対する化学療法剤の効果
Project/Area Number |
18791130
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
井口 和弘 Gifu Pharmaceutical University, 薬学部, 助教 (10295545)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 前立腺がん / ビスホスホネート剤 / PC-3細胞 / 抗がん剤 / bcl-2 / イソプレノイド合成経路 / 前立腺癌 / LNCaP細胞 / uPA |
Research Abstract |
ビスボスホネート剤が前立腺癌細胞に与える影響について明らかにする目的で(1)アポトーシス抑制に関わるbcl-2遺伝子の発現低下機序を解析した。さらに,(2)ビスホスホネート剤で細胞を先行処理した後の抗がん剤による細胞増殖抑制効果への影響について検討した。 (1)前立腺癌由来培養細胞株PC-3細胞にビスホスホネート剤を作用させた結果,bcl-2遺伝子の顕著な発現低下が観察された。Bcl-2遺伝子の発現抑制作用は,ビスホスホネート剤処理24時間後より認められた。またBcl-2発現抑制作用は,イソプレノイド合成経路の中間体であるゲラニルゲラニオールを同時に添加することにより回復した。さらに,ゲラニルゲラニルプロテイントランスフェラーゼ阻害剤はbcl-2遺伝子の発現低下を引き起こした。一方,ファルネソールの同時添加およびファルネシルプロテイントランスフェラーゼ阻害剤は,bcl-2の発現に影響を与えなかった。従って,bcl-2発現低下機序はビスホスホネート剤のゲラニルゲラニル二リン酸合成阻害作用により説明できる可能性が示唆された。 (2)PC-3細胞に各種ビスホスホネート剤を作用させた後に,抗がん剤(パクリタキセル,ドセタキセルおよびエトポシド)を作用させた場合,抗がん剤単独で作用させた場合よりもより大きい細胞増殖抑制の傾向が観察された。殺細胞効果の増強の程度は,前処理しなかった場合に比べ10%から30%の増強であった。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)