Project/Area Number |
18791165
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
神尾 真樹 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (50381174)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | 子宮頚癌 / シグナル伝達 / メチル化 / 子宮癌 / HPV |
Research Abstract |
本研究はSOCS1遺伝子と子宮癌の発癌の関連を検討するのが主の目的である。SOCS1遺伝子はSOCSファミリー遺伝子の一つで、細胞の分化および増殖に重要であるJAK-STAT経路を抑制するシグナル抑制因子である。また、SOCS1はVAVなどの癌遺伝子に対しては抑制的に働くことが既に報告されている。肝癌、肝芽腫、多発性骨髄腫、膵腫瘍、胃癌など各種癌においてSOCS1が高率にメチル化の報告はSOCS1が癌に対して抑制的に働く可能性を示唆するものである。本研究では子宮癌患者検体を用いてSOCS1遺伝子のメチル化について検討した。 研究結果は、コントロールとした子宮脱などの正常子宮および子宮筋腫患者ではSOCS1のメチル化が見られた症例はなかった。これに対して子宮頚癌患者では約5%に、子宮体癌患者では約10%にSOCS1遺伝子のメチル化がみられた。子宮癌細胞の細胞株を用いた実験結果と同様の結果であり、SOC1l遺伝子が子宮癌の発癌と関連していることが示唆される結果であった。メチル化が起こっているのは報告されているように一定の場所ではなく、いくつかの部位でみられていることもわかった。しかしメチル化が起こる率は今までに報告されている肝癌などと比較すると低率であった。また、HPVのタイプとの関連は検討できなかった。症例数が少ないことが主な原因であると考えられ、今後のデータの蓄積が必要であると考えられた。HPV-E5については、現在研究中であり、一定の結果を見出せていない。HPV-E5蛋白は分子量が非常に小さく、うまく反応する抗体がまだ開発・発売されていない段階であるため、いい結果を出すにはしばらく時間がかかると考えられた。
|