Project/Area Number |
18791208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
石野 岳志 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (80363068)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | c-Met / HGF / 蛍光二重免疫染色 / 難治性副鼻腔炎 / 真菌 / 培養 / 同定 / 好酸球 / 免疫染色 / 鼻汁 / 同意書 |
Research Abstract |
本年度はc-Met、HGFによる鼻茸組織の凍結切片による蛍光二重免疫染色による発現細胞の同定および鼻汁からの真菌培養による真菌の同定を行った。 1)組織染色により、c-Metの主な発現細胞は上皮細胞、好酸球、血管平滑筋細胞、肥満細胞、好中球、樹状細胞で、HGFの主な発現細胞は好酸球、血管内皮細胞、肥満細胞、好中球、樹状細胞であることが判明した。またマクロファージはHGF、c-Metともに一部の細胞で発現していることが認められ、T細胞、筋線維芽細胞は一部の細胞でc-Metのみ発現していることが認められた。難治性副鼻腔炎において、HGF、c-Metの発現が亢進していることから、これらサイトカイン、レセプターはその病態に何らかの影響を及ぼしている可能性が考えられるが、今回の発現陽性細胞の結果からは、好酸球と上皮細胞がこの病態に重要な役割を果たしている可能性が考えられた。 2)鼻汁からの真菌の培養においては、様々な真菌が検出されているが、同定された真菌はABPMとの共通性がある可能性が考えられた。また難治性副鼻腔炎のうち、スエヒロタケがその難治化の原因であったと考えられた症例も認められた。 3)抗真菌薬の投与により、難治性副鼻腔炎の病状の改善が認められた症例が認められ、真菌感染が難治性に関与している可能性が考えられた。 以上の結果から、真菌感染が、好酸球を誘導するなどして、HGF、c-Metを介した反応を引き起こして難治化を誘導している可能性が考えられた。
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