ベル麻痺モデルを用いた顔面神経麻痺治療の検討とウイルスゲノム戦略に関する研究
Project/Area Number |
18791214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
高橋 宏尚 Ehime University, 大学院・医学系研究科, 講師 (90403807)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 単純ヘルペスウイルス / 顔面神経麻痺モデル / グライコプロテインE / 神経細胞 / 単純ヘルペスウイルス1型 / ベル麻痺モデル / gE欠損株HSV-1 |
Research Abstract |
申請者らは、これまでに単純ヘルペスウイルスを用いた顔面神経麻痺モデルを作成し、麻痺の病態やウイルスの感染動態を明らかにしてきた。麻痺は一側一過性に生じ、約2週間で治癒することが明らかになっている.電気生理学的検討から、麻痺は刺激伝導障害の状態で発現する。また、病理組織学的検討から、麻痺の主病態ほウイルス感染によって生じる軸索変性であることが明らかになっている。今回の検討では、この麻痺モデルを発展させて、既存の治療法の検討や、ウイルスベクターを用いた神経成長因子などの薬剤を神経に投与することを目的とした。そのために培養した神経にヘルペスウイルスがどのように感染するかを検討した。ラットの神経節を採取し、培養すると軸索が伸張し細胞間にnetworkを形成する。そこに単純ヘルペスルスルス動態を共焦点レーザー顕微鏡で観察ると、感染後24時間で、ウイルスは細胞から細胞存在するグライコプロテインEを欠損させたウイルスを神経細胞に感染させると、神経へ広がることが明らかとなった一方、ヘルペスウイルスの再外殻であるenvelope上に細胞への感染は生じるものの、cell-to-cellへの伝播が抑制され、神経細胞内に長時間とどまることが明らかとなった。このgE欠損単純ヘルペスウイルスをウイルスベクターとして使用することで、神経細胞内へ神経成長因子などを長時間作用させることが期待できる。既存の治療であるステロイドや抗ウイルス剤などと併せてウイルスベクターによる薬剤神経細胞内注入が可能になれば、顔面神経麻痺の新しい治療法となる可能が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)