Project/Area Number |
18791345
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
丸山 智 Niigata University, 医歯学系, 助教 (30397161)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | 唾液腺多形性腺腫 / 低酸素 / HIF-1a / VEGF / p53 |
Research Abstract |
(1)免疫細胞化学的検索 ヒト唾液腺多形性腺腫より樹立したSMAP1/4細胞株を用いて、1.2x10^4細胞をチャンバースライドに植え込み、経時的に4%パラフォルムアルデヒドで固定後、低酸素応答性の転写因子であるHIF-1aおよびHIF-1aにより増幅されるといわれている血管内皮増殖因子であるVEGF、かつHIF-1aとJab-1を介して関連があることがすでにわかっているがん抑制遺伝子であるp53に対する各抗体をもちいて、これらの発現を蛍光抗体法にて検討した。その結果、低酸素下で、HIF-1aおよびVEGFの発現レベルが高い傾向がみられた。さらにHIF-1aについては、しばしは核に移行している像がしばしばみとめられ、degradationを受けずに核に移行したHIF-1aにより、VEGFの発現が促進された可能性が示唆された。また変異のみられたp53の発現はみとめられなかった。 (2)実験結果の評価と研究の総括 以上の実験結果より、多形性腺腫由来細胞では、pVHLの低発現およびp53の変異によりHIF-1aのdegradationの抑制機構がはたらいており、低酸素状態で核に移行したHIF-1aによりVEGFの高い発現レベルを維持することで、低酸素環境で増殖さらには転移形質を誘導しているのではないかと考えられた。今後はより詳細にHIF-1a蛋白質の低酸素培養条件下での分解挿制機構を明らかにしていく予定である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)