Project/Area Number |
18791380
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathobiological dentistry/Dental radiology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
加藤 隆大 Osaka University, 歯学研究科, 助教 (20423139)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 歯学 / 歯周病細菌 / 感染症 / 細胞・組織 / 線毛 / Porphyromonas gingivalis / 細胞内侵入細菌 / 歯周病 / エンドサイトーシス / マイクロアレイ |
Research Abstract |
Porphyromonas gingivalisの線毛遺伝子型による歯周病原性の違いと、線毛を介したP.gingivalisの細胞侵入に関与するプロテアーゼの歯周病原性についても検討した。その結果、下記3つの知見が得られた. 1.P. gingivalisの細胞侵入に不可欠な線毛には6つの遺伝子多型が存在し、II型線毛遺伝子をもつ菌株は効率よく歯周細胞に侵入し、強力な細胞機能傷害と細胞死を引き起こすことを示した.また、I型とII型線毛遺伝子を相互に入れ替えた線毛置換株においても、II型線毛遺伝子を付与された株は強力な細胞機能傷害を発揮し、線毛遺伝子の違いが、本菌の持つ歯周病原性に関与していることを示した. 2上述のII型線毛遺伝子をもつP.gingivalis臨床分離株間で病原性を比較したところ、P.gingivalisの歯周病原性は線毛を介した細胞への侵入と、P.gingvatisの病原因子の一つであるプロテアーゼの活性が関与することを示した.また、I型線毛遺伝子を有するプロテアーゼ欠損株にプロテアーゼ処理を施したところ、菌体表層に正常な線毛を発現し、線毛タンパクの菌体表層への発現には、プロテアーゼの存在が必要不可欠であると同時に、線毛を介した上皮細胞への侵入にも影響を及ぼしていることを示した. 3.P. gingivalisのプロテアーゼは、細胞周期関連タンパクである、サイクリンDおよびEの産生を抑制することによりG1期に細胞周期を停止させ、細胞増殖を阻害することを示した.
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