ブレオマイシン誘導アポトーシスにおけるヒストンH1.2とBak
Project/Area Number |
18791382
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathobiological dentistry/Dental radiology
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
岡村 裕彦 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (20380024)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ブレオマイシン / ミトコンドリア / アポトーシス / H1.2 / Bak / ヒストン |
Research Abstract |
本研究では,抗癌剤ブレオマイシン(BLM)誘導アポトーシスとヒストンH1.2とミトコンドリア蛋白質であるBakの動向について詳細に検討を行った。その結果, 1. BLMはヒストンH2AXのリン酸化とlamin B1 の分解を誘導した。 2. BLM処理によりミトコンドリア膜障害が生じた。 3. BLM処理細胞ではヒストンH1.2は核外に移行した。 4. ヒストンH1.2はミトコンドリア上で,Bakと同様の局在を示した。 BLMは,DNA傷害の後,ミトコンドリアからのチトクロムC放出,カスパーゼの活性によりアポトーシスを誘導する。この経路が進行するには核内でDNA傷害が生じたことを認識する分子,あるいは傷害を受けた分子そのものがミトコンドリアにその情報を伝えることが必要である。私は核クロマチン構成要素であるリンカーヒストンH1.2とミトコンドリアに局在するBc1-2ファミリー蛋白Bakに着目し解析を行った。H1.2は8種類のヒストンH1サブタイプの中で唯一チトクロムCの放出活性を持つ。Bakは抗癌剤を含む様々な刺激によりミトコンドリアからのチトクロムC放出を促進する。以上の所見は,ヒストンH1.2はDNA損傷後ミトコンドリアに移行し,Bakとの相互作用によりチトクロムCの放出を促進することを示している。今回はBLM処理細胞でヒストンH1.2とBakの時空間的な細胞内局在と他のアポトーシス関連現象について詳細に検討できた。これらの結果をまとめて,論文公表を行った(okamura, et. Al.,J Cell Biochem, 2008103(5):1488-96)
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Report
(2 results)
Research Products
(16 results)