Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
細胞はヒト舌由来squamous cell carcinoma cell line (SCC-9, SCC-25),ヒト咽頭由来squamous cell carcinoma cell line (FaDu),ヒト顎下腺由来epidermoid carcinoma cell line (A-253),ヒト皮膚由来malignant melanoma cell line (G-361),正常ヒト新生児包皮由来keratinocyte (NHEK (F))を使用した。各細胞のテロメラーゼ活性,テロメア長を測定し,放射線照射後の細胞生存率を比較した。RT-PCRにて各細胞におけるテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT),テロメア結合タンパク(TRF2),テロメア維持安定化に関与するといわれるKu70,NBS1のmRNA発現を調べた。またプラスミドDNAを用いたDNA二本鎖切断修復を調べた。 各細胞のテロメア長は,NHEK:12.3kb,SCC-9:2.3kb,SCC-25:2.1kb,FaDu:6.5kb,A-253:13.8kb,G-361:5.3kbで,照射後の細胞生存率の低いSCC-9,SCC-25でテロメアが短かく,テロメラーゼ活性も低かった。。RT-PCRの結果,hTERT,Ku70は照射後生存率の低いSCC-9,SCC-25で発現が低かった。TRF2はA-253,G-361でやや低い傾向がみられた。NBS-1の発現に大きな差はみられなかったが、SCC-25でやや発現が低かった。全ての細胞でDNA二本鎖切断修復を認めた。 今回の検討の結果,悪性腫瘍細胞の放射線感受性はテロメラーゼ活性やテロメア長と関連しており,hTERTやKuの関与が示唆された。DNA二本鎖切断修復能力は全ての細胞で認められたが,今後は修復のaccuracyの検討が必要である。
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