Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
本研究では,歯科用CAD/CAMシステムで用いられている,研削加工用ツールの繰り返し使用による加工限界の評価方法について検討するために,前年度に連続加工後の補綴物の適合精度ならびに,加工後の補綴物の表面性情と加工ツールのSEM観察について検討を行なってきた.続く本年度は,ブリッジ用セラミックス材料として,最近注目を浴びるようになってきたジルコニアセラミックスのCAD)/CAMシステムにおける加工精度について検討した.現在,歯科で用いられているジルコニアセラミックスは,イットリウム,あるいは,セリウムを微量含んだ部分安定化ジルコニアと呼ばれるもので,曲げ強さで1200MPaと通常歯科で用いられるポーセレンの10倍以上,ビッカース硬さも1300以上と非常に固い材料であるため,そのままでは加工することが難しく,また,粉末の状態から焼結を行うと20%以上も収縮をしてしまうため,従来の技工作業では精密な物を作ることができなかった.しかし,コンピュータ制御によりこの収縮分を制御することで,最終焼結する前段階の柔らかい状態のブロックを加工し,最終焼結する方法が確立されてきた.このジルコニアセラミックス用CAD/CAMシステムを用いて製作されるブリッジは,特にロングスパンの補綴物製作に適応できることで脚光を浴びており,ブロック加工時の精度は特に重要となる.そこで,本年度の研究では様々なブリッジ形態を想定した適合精度について検討した結果,加工時の精度以上に,最終焼結時にジルコニアフレームの電気炉内での固定方法が問題となることが判った.
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