Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
|
Research Abstract |
本研究の目的は、口腔インプラント療法における即時荷重や早期荷重といった荷重プロトコルの変更術式に関する臨床的なリスクファクターを、生体(顎骨)の局所条件のみならず術式や上部構造設計に対しても関連付けて示し、それらの臨床的な評価基準を確立することである。平成18年度に導入した骨強度評価ソフトウェアMechanical Finder Ver. 5.0(株式会社計算力学研究センター)は,インプラントの埋入部位を明示できるよう埋入指標を非連続体として抽出できるよう改良し,顎骨CTデータからの直接形状抽出をインプラント埋入部位と関連付けて行えるようにした。さらに,形状抽出後の有限要素モデル上で,埋入部位の骨強度評価のための応力解析法に関して荷重条件や拘束条件の妥当性を検討した。一方,生体計測としては,インプラント療法を適用した約30名の患者の埋入インプラントに対して,共鳴振動周波数分析装置(Osstell, Integration Diagnosis社製)を用い,埋入手術時とアバットメント連結手術時における共鳴振動周波数(ISQ値)の計測を行った。その結果,通常の免荷期間を設けた荷重法(2回法)と早期荷重法(1回法)のISQ値の経時的な変化に有意な差が認められた。さらに,それらの生体計測の結果と,コンピューターシミュレーションにより得られたインプラント周囲の骨内応力特性(骨強度)との関連性を評価した結果,有意な相関が確認された。結果として,骨強度評価ソフトウェアを用いた術前評価は,インプラント療法における術前の荷重法の評価方法として有意義であることが示唆された。
|