全身麻酔薬がタンパク質を含んだモデル膜に及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
18791470
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渋谷 真希子 Hokkaido University, 大学院・歯学研究科, 助教 (30399951)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 歯学 / 歯科麻酔学 / 薬理学 |
Research Abstract |
科学研究費補助金交付申請書に示したとおり、脂質に類似した構造をもつスピンラベル剤5-DSAと16-DSAの二種類を組み込んだホスファチジルコリンリポソーム溶液、およびNa-ATPaseを含んだリポソーム溶液を作成し、それぞれに7種類の麻酔薬を投与した際のESRスペクトルへの影響を調べた結果、今回作成した脂質:タンパク質の重量比でのリポソームにおいて、Na, K-ATPaseの存在および膜タンパク質の存在は脂質二重膜での麻酔薬の作用に影響を及ぼさなかったという結果を日本歯科薬物療法学会にて発表した。次の段階として、リポソームに含むタンパク質の種類を麻酔作用と関わりが指摘されているCa-ATPaseに代えてそれぞれ含んだリポソームを作成し、同様の手法にてデータを蓄積、解析していたが、途中、スピンラベル剤5-DSA,16-DSAの入手が困難となり、約半年間の実験の中断を余儀なくされた。そのため、当初予定していた学会発表や論文発表に必要なだけのデータを集積することが不可能であった。現在までに集積したデータによると、Ca-ATPaseも、Na-ATPaseと同様、その存在は脂質二重膜での麻酔薬の作用に影響を及ぼさないと思われるが、リポソームへのCa-ATPaseの組み込みが少ないために変化が生じていない可能性が完全には否定できず、Ca-ATPaseをより多く組み込ませたリポソームにて同様の実験を行う必要があると思われた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)