顎関節症におけるルミカンとファイブロモデュリンの役割
Project/Area Number |
18791513
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
山口 昭彦 Wakayama Medical University, 医学部, 博士研究員 (50423942)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 顎関節症 / 顎関節円板 / ルミカン / ファイブロモジュリン / 免役組織化学 / ファイブロモデュリン / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
ルミカンとファイブロモジュリンは,SLRP(スモールロイシンリッチプロテオグリカン)のclass (II)に分類されている。また,ルミカン,ファイブロモジュリンはコラーゲン線維の形成,調整に関与しているとされている。今回,顎関節関節円板におけるルミカンとファイブロモジュリンの役割を明らかにするためラットの顎関節関節円板を用いて実験を行った。ラットの右側上顎前歯および臼歯を抜歯し2週間後,4週間後における健側,患側と対照群の顎関節関節円板の標本を作製した。標本はルミカンとファイブロモジュリン抗体を用いた間接酵素抗体法による免疫組織化学的染色を行った。その結果では2週間後,4週間後における抜歯群(健側,患側),対照群で発現に違いを認めなかった。このことから抜歯による物理的ストレスによりルミカン,ファイブロモジュリンの発現に影響を及ぼすような異常な顎関節運動を再現するのは困難であることが確認された。 しかしルミカンとファイブロモジュリンの比較では明らかに異なった発現形式を示し顎関節関節円板の異なった部位に発現することが確認された。 抜歯という物理的条件以外に何らかの変化を加えれば実験群のラットの顎関節に特異的反応を示したのではないかと考えられた。それに必要な実験条件の検索は今後の研究課題である。今回の実験でルミカン,ファイブロモジュリンの役割の差異を明らかにするのは困難であったが今後,顎関節におけるSLRPの特性を解明する上での足がかりになると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)