分子生物学的アプローチを用いた家族性多数歯欠損の原因解明
Project/Area Number |
18791546
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthodontic/Pediatric dentistry
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
小川 卓也 Tokyo Medical and Dental University, 歯学部附属病院, 医員 (50401360)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | Pax9 / Msx1 / 多数歯次損 / 転写因子 / 多数歯欠損 |
Research Abstract |
近年、転写因子であるMSX1、PAX9の変異によって常染色体性優性に家族性に多数歯欠損が引き起こされることが報告され、その二つのタンパクが相互に結合することが申請者により明らかにされた。本課題は、Pax9とMsx1の二つのタンパクだけでなく、他の転写因子も含めた複合体によるBmp4の調節機構を明らかにすることで、多数歯欠損を引き起こす原因の解明を目的とした。平成18年度では、Pax9とMsx1が相互に結合し、Pax9を介してBmp4の発現を調節していることを明らかにした。平成19年度は、以下の結果を得た。 (1)家族性に多数歯欠損を引き起こす原因となるPAX9のpaired domain内に変異をもつ6つのPax9タンパクを精製して、Msx1との相互結合の有無を解析したところ、Pax9変異タンパクはMsx1と相互結合した。 (2)DNA-binding assayにより、変異がPaired domain内のN末端側にあるPax9変異タンパクはPax9に特異的なDNAシークエンスに結合することが出来なかったが、C末端側に変異を持つ変異Pax9タンパクはそのシークエンスに結合することが出来た。N末端側に変異を持つ場合、その表現系がより深刻なものとなる。 以上より、Pax9とMsx1との相互結合にはPax9のpaired domainは必須ではない、またDNAとの結合の有無が表現系に影響を与える可能性が示唆された。 さらに、Pax9と他の転写因子であるDlx2とが、reporter assayにより相互に作用しBmp4の発現を調節しているのではというpreliminaryな結果が得られている。今後、それら二つの転写因子の相互結合の有無、またMsx1との相互作用も検索する予定である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(9 results)
-
-
-
-
[Presentation] RED systemの牽引ワイヤーを追加することにより著しい上顎正中偏位の改善をはかった口唇口蓋裂症例.2007
Author(s)
辻美千子, 馬場祥行, 石崎敬, 伊藤公一, 小川卓也, 福岡裕樹, 本田綾, 片岡恵一, 佐藤豊, 天笠光雄, 鈴木聖一, 森山啓司
Organizer
第17回日本顎変形症学会総会
Place of Presentation
新潟
Year and Date
2007-06-21
Related Report
-
-
-
-
-