唾液中フェニトイン濃度を用いた薬物性歯肉増殖症の発症機構に関する研究
Project/Area Number |
18791549
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthodontic/Pediatric dentistry
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐野 富子 Niigata University, 医歯学総合病院, 助教 (40323977)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 歯肉増殖症 / 抗てんかん薬 / フェニトイン / 副作用 / 薬剤反応性 |
Research Abstract |
フェニトインは、その有効性の高さから広く使用されていう抗てんかん薬である。フェニトインは長期間にわたって連用される薬剤であるため短期間の観察では不十分である。そこで、フェニトインの連用による歯肉増殖症の発症を予防するために、薬物濃度と歯肉増殖症の関連を明らかにする目的で、平成18年度に引き続いてフェニトイン濃度と歯肉増殖症の関係を定期的に観察した。 本研究の主旨を十分説明した上で、保護者および本人の協力の得られた新潟大学医歯学総合病院小児歯科診療室を受診中の抗てんかん薬フェニトイン服用中の小児を対象とし、3か月毎にフェニトインの経口投与量、経口投与からの経過時間を記録し、座位にて安静時唾液を5-10ml採取した。また、口腔内診査、口腔内写真撮影、印象採得を繰り返し行い、歯肉の変化量について増加の有無、増加率を算出した。 以上により継続的に得られたデータを評価した結果、経口投与後に歯肉増殖症が発症するまでの期間は症例により様々であること、歯肉増殖は口腔内均一に生じる訳ではなく、歯列不正部やプラークコントロール不良部に一致して顕著にみられること、フェニトイン経口投与量に変化がなくても、永久歯の萌出に伴って、萌出部位の歯肉増殖が見られるようになる傾向があることがわかった。 乳歯から永久歯への交換に伴い長期にわたって歯肉に生理的な変化が見られる小児においては、更に長期間の観察が望ましい。今後も被験児の試料採得を継続して行い、観察を続ける予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)