Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
これまでに研究者は、歯根膜シートを行う際の温度応答性培養皿の最適な条件を定めるため、3種類の濃度のPIPAAMを使用した温度応答性培養皿を用いて、歯根膜シートの作製を行ってきた。昨年度までに行ってきた研究の結果により、これまでに使用していた強度の低い歯根膜シートに比べて、より強度の強く、臨床上扱いやすい歯根膜シートが作製できるようになった。今年度は、温度応答性培養皿を使用したイヌ歯根膜シートの培養法を行い、歯根膜細胞シートを作製して、イヌに作製した欠損に対して応用を行った。この際に、対照群では通常の歯根膜シート、実験群では石灰化歯根膜シートを作成し応用した。実験期間中、実験群、対照群ともに良好な治癒経過をたどり、臨床上著明な炎症反応も認められなかった。実際に欠損に応用する際にも、歯根膜シートは強度が十分であり従来使用していた担体も必要なく欠損に応用することができた。組織標本の結果では、両群ともに炎症性の反応もなく、良好に治癒している様子が観察された。現在組織計測等の評価を追加して行っているところであり、群間の差については今後引き続き検討が必要と考えられた。今後は石灰化条件の検討などさらに移植するのに最適な条件を設定するべく検討が必要であることが示唆された。
All 2007 2006
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医学のあゆみ 20
Pages: 557-560
医学のあゆみ 220・7