終末期がん患者と家族相互間のコミュニケーションを促進する看護ケアプログラムの開発
Project/Area Number |
18791667
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical nursing
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
大場 央子 Okayama University, 大学院・保健学研究科, 助教 (90403469)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | 臨床看護学 / ターミナルケア / 家族ケア / がん看護 / 終末期がん / 家族看護 |
Research Abstract |
1.がん終末期領域における患者・家族へのプログラム提供状況の検索 先行文献において、がん終末期領域で患者・家族に提供されているプログラムを整理した。海外においてその対象は、患者個人または家族(主介護者)であり、その内容としては、がん患者に対してはがん性疼痛やスピリチュアルニーズへの対応・下肢マッサージ・非経口栄養プログラムなどであった。また、家族(主介護者)に対しては、グループサポート・せん妄患者への対応・精神的支援などであった。プログラム提供場所としては、海外の終末期における療養場所を反映していたためか在宅が多かった。国内においては、原著として公表されているものは見当たらなかった。 2.家族面接による実態調査結果を基にしたプログラムの開発 施設内終末期がん看護を受けている患者5名・家族7名に対する面接調査(一家族あたりの平均面接時聞57.4分)から、家族も含めた患者へのどのような看護内容が、サービスに対する評価としての安心感・信頼感・満足感にっながっているか明らかにされた。家族面接を行ったことにより、海外における先行研究にあるような患者側あるいは家族(主介護者)側のそれぞれ別々に対応したプログラムのみならず、患者・家族の共通した状況に対する内容も含めたそれを検討する必要性が明らかとなった。しかしながら、今回の研究期間内に収集できたデータが少数であったことから、今後も引き続き調査を要する。現在、得られた結果を基にして看護ケアアウトカム評価用紙を作成し、この質問紙活用による患者・家族からの評価を看護師にタイムリーにフィードバックし、ケアの改善に活かす相互作用型看護提供プログラム(施設用)を検討しているところである。今後、特に日本のがん患者の9割以上が亡くなっており、十分な家族ケアが不足している一般病棟において、その有効性を検討していきたい。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)