Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本研究の目的は、以下の通りであった。 1.小児がんの子どもの症状マネジメント看護援助モデル(以下、本看護援助モデルとする。)効果検証 2.子どもの認知的発達レベルに応じた看護援助モデルの開発 3.看護実践への適用可能なモデルへと発展させる 4.研究成果の発表を通じ社会的・国際的コンセンサスを得る 目的1・3の達成に向け今年度は,本看護援助モデルに基づく介入を小児がんと診断され学童期にあり,また多様な病期(診断初期,化学療法による副作用増悪期,多様なプレターミナル期等)にある対象者に実施し,データ収集,効果判定,統合的な分析を実施した。介入前後の質的,定量的データ分析結果では,小児がんの子どもの症状に対する適切な対処レパートリー・頻度の増加・上昇・症状に対するコントロール感のスコアの上昇,家族の子どもに対する応答性の促進が確認され,本看護援助モデルが,小児がんの子どもと家族の症状マネジメントの促進に寄与すること,多様な病期にある小児がんの子どもへの適用が可能であることを確認した。 目的2・3の達成に向け今年度は,博士課程において実施した研究データの二次分析を実施し,看護援助モデルの構成概念と介入の枠組み,症状マネジメントに効果的な看護援助,および認知的発達レベルに応じた効果的な看護援助を明確にした。これらの結果に基づき,看護援助モデルに補完し,モデルとしての精度を高めた。 目的4の達成に向け今年度は,目的1・2・3の達成に向けた研究の結果を国内学会1学会,国際学会2学会において口演,示説発表した。また,目的2、3の達成に向けた研究の結果に関しては,平成19年度に原著論文として1論文を公表し,さらに平成20年度9月には原著論文として公表する予定(一次査読終了,現在修正中)である。
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