Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
本研究は,病院から在宅療養に移行する脳卒中患者とその家族が,退院後在宅療養を営む上で予測されろ生活上の問題への対処や問題の主体的な解決に向けて,患者とその家族にエンパワーメントすることを重視したケアプロトコール(以下,プロトコールとする)に基づいた看護介入を行い,その効果を評価し,さらにその結果からプロトコールを修正し,在宅看護支援モデルを開発することを目的とした。 平成19年度は,病棟プライマリーナースと共に研究協力施設での退院に向けた取り組みや実践に加え,プロトコール独自の取り組み(研究参加者と退院後の生活・家族・住宅に関する情報を共有する,退院後の訪問)を追加した実践を行った。 結果から以下の有用点と改善点が見出せた。有用点(1)退院後の訪問:退院後の訪問は,入院中に準備・調整したことが退院後どうなっているのか,介護者の身体的・精神的負担の程度といった点を把握できる機会となり,今後の療養生活継続を評価していく上で有用である。(2)訪問の時期:退院後の訪問の時期は,退院後2〜4週間で妥当である。改善点(1)プロトゴールの合併症・既往症の療養支援内容め充実:現在のリハビリテーション医療の中で再発予防は重視されており,看護師は,合併症・既往症への自己管理を含む日常生活上の療養生活を支援する役割を担う部分が大きい。病棟看護師が,患者とその家族の退院後の生活に対する療養支援を意識し,介入できるようなプロトコールとする必要がある。(2)情報共有を行う対象者の範囲:情報共有を行う範囲は,研究参加者(同居家族)のみならず,非同居家族にも拡げていく必要がある。 今回は研究参加者数が少なかったためモデル化には至っていないが,モデルの構築に向け今後もプロトコールの評価を重ね,洗練化をしていく必要がある。
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