電子メディアコミュニケーションにおける学習活動を促す感情面の支援に関する基礎研究
Project/Area Number |
18800042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educational technology
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Research Institution | Tokyo University of Social Welfare |
Principal Investigator |
加藤 由樹 Tokyo University of Social Welfare, 教育学部, 講師 (70406734)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,640,000 (Direct Cost: ¥2,640,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,320,000 (Direct Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,320,000 (Direct Cost: ¥1,320,000)
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Keywords | 教育工学 / eラーニング / 電子メディア / 感情 / Computer-Mediated Communication |
Research Abstract |
本年度は、昨年度の計画を継続し、学習活動と学習者の感情面との関係を探るための実験や調査を複数回実施した。 実験用に準備した電子メディアを用いた学習活動などを対象にして、学習者の感情面を測定し、学習活動との関係を分析した。学習者の感情面として、喜びや怒りなどの基本感情とともに、学習促進に関連の深いと考えられる社会的存在感やsense of community、動機づけなどを測定した。更に、コミュニケーション過程で見られる感情方略にも注目した。Emotional Intelligenceモデルを理論的背景とした「自分に生じている感情をどのように相手に伝え、相手にどのような感情が生じることを期待するか」という感情方略を、四種類の感情(喜び、悲しみ、怒り、罪悪)が喚起する場面でそれぞれ検討した。約90名の被験者から得られたデータを分析した結果、喜びでは共感の感情方略が、その他のネガティブ感情ではコントロールの感情方略が主に見られた。 また、これらの感情方略を、相手との親しさの面から調べたところ、相手と親密な関係であれば、より自身に生じた感情を相手に共感を求める傾向が強く見られた。また、相手との親しさの程度が増すほど、テキストコミュニケーションで交わされるメッセージの中に感情表現が多くなる傾向が見られた。 教育工学の視点から、これらの結果がよりよい感情的コミュニケーションのために示唆することを考察した。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)