Project/Area Number |
18800064
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Perception information processing/Intelligent robotics
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
篠原 寿広 Kinki University, 生物理工学部, 助教 (20434863)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,710,000 (Direct Cost: ¥1,710,000)
Fiscal Year 2007: ¥840,000 (Direct Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2006: ¥870,000 (Direct Cost: ¥870,000)
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Keywords | 構造分析 / 3次元画像 / CT / 織編物 / 位置情報抽出 / セグメンテーション |
Research Abstract |
糸密度の高い織編物について、織編物の狭義組織分解、すなわち織編物を構成する糸同士の関係を復元できる各糸の位置情報を3次元CT画像から抽出することを目的とし、昨年度の研究成果である、3次元CT画像からの「繊維の方向推定および繊維の再構成」と「再構成された繊維からの各糸の再構成」をもとに、本年度は「織編物を構成するすべての糸を考慮した各糸位置情報の抽出」を行った。 昨年度検討した再構成された繊維からの各糸再構成法について、提案する繊維同士の距離に加え、2つの繊維を構成するすべてのボクセル同士の距離の分散を新たな非類似度として評価することで糸再構成の精度を向上させた(2007 The IEEE International Symposium on Industrial Electronicsにて発表)。 さらに、各糸の位置情報抽出法について検討を行ったが、本研究で対象としている糸密度の高い織編物は、糸の張力により糸同士に働く力の作用により糸断面形状が大きく変形するため、計画していた、すべての糸を考慮した糸モデルによる各糸位置情報抽出は難しいことがわかった。そこで、昨年度提案した再構成された繊維の位置情報からの各糸位置情報抽出法を利用し、各糸の再構成、位置情報抽出を繰り返し行うことで、実際の糸よりも余分に再構成されるという課題は残されたものの、計画していたすべての糸を考慮した各糸位置情報の抽出を行うことができた(SICE Annual Conference 2007にて発表)。 また、すべての糸を考慮するものではないが、各糸の再構成結果から、提案する糸モデルを利用した各糸位置情報抽出法も提案した(International Conference on Control,Automation And Systems 2007にて発表)。 本研究は、織編物をほぐすことなく3次元的な糸位置情報を抽出できるため、本来の織編物構造そのものを解析することができ、たとえば、新たに設計した織編物の実際の構造や機能の解析や、その抽出した各糸位置情報を記録することで知的財産の保護など、いままで考えられなかった織編物構造の解析や記録方法が期待できる。
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